狸の実家を片付けたときに引き継いできたお雛様、市松(いちま)さん。こどもたちや、すずめに頂いたぬいぐるみ。数えると40体くらい有った。
少しづつ片付けないといけないと色々なものを手放し処分もしてきたが、どうも顔のついている物は処分しづらい。それほど信心深いわけではないが、実家の片付けをし始めた頃から顔のあるなしにかかわらず、無下に捨てることができなくなってきた。
顔のついている、こけし、人形、ぬいぐるみなどは特に気を使うようになった。
いろいろ調べたり菩提寺の住職に聞いたりして、どうも気になるものを廃棄処分しなければならないときは、お清めに白い半紙でくるんで感謝の意をしっかり伝えてからお別れするのが良いらしいと分かった、というか気分が暗くならない。
我が家では、お別れする前に、すずめがきっちり洗ってお日様に当ててから上記の手順を踏んでいる。
廃棄しなくても済みそうな物は、やはり洗ってから、物によって今までに付き合いのできてきた骨董屋・リサイクルショップ・雑貨も手がける古書店に分けて持っていっている。
先日はお雛様(1910年代)を骨董屋に持って行った。『欲しい人が見つかりますよ』と引き取られていった。長いあいだ狸家に幸せをくれてありがとう、次の人のところでもお幸せに、とすずめとふたりで手を合わせた。
このお雛様のくわしくは、また後日に。
©Tanu記