フランス車にプジョーがあるが、よくよく考えてもそれほどまでに乗りたいモデルはない。 が、プジョーの製品は恐らく30年ほど前に購入したことがあり、今でも現役で狸家で使われている。 それは胡椒挽きだ。 プジョーは元々粉挽き業が家業だった。
うんちく好きな狸の父が『胡椒挽きはプジョーが一流だ』と言ったのを、何となく頭に残していて、すずめと結婚後に購入したのだったと思う。
実は香辛料はそれほど好きではないが、若かったときの狸は、いわゆるカッコ付けとして有ってもいいかと考えたのだろう。
大きいほうが高いので、狸家のものは高さが12cmくらいの木製で一番小さいもの。レストランでギャルソンが引いてくれるような大きなものは、その分値も張る。
小さいがミルにはちゃんと刻印が入っている。
作りは簡素だが、ずっと使っているが壊れない。
クルマのプジョーのヘッドマークでもあるライオンは、鋭い牙をイメージしてミルの歯に付けたものだそうだ。
その後自動車部門ができて大きくなり、別の道を歩むことになったそうだが、ルーツはここ。日本の豊田自動織機とトヨタの間にも同じようなルーツを感じるのだ。
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