『インジェクションのSiにするか、ツインキャブのXXにするか迷ったが、30万円の差額で4WSとABSが付けられるし、と思ってXXにしたのが後々後悔する羽目になる。』と昨日の記事で書いた。では、なぜそうだったのか。
Hondaは心外かもしれないが、このクルマはエンジンがキャブレターの悪いところの見本市のようなエンジンだったのだ。当時は排ガス規制にキャブレターで適合させるには相当苦労したようだ。また、このクルマのカッコよさの特徴である低ボンネット高も、エンジンルームが熱くなりすぎてキャブレターには酷だったようだ。
低温時
納車は3月だった。栃木は夜はまだまだ寒い。仕事を終えて会社の駐車場から出る頃には霜が降りているような日も有る。
そんな時にエンジンをかけて走り出すと、まず起こるのがオーバーリッチによる点火プラグの燻りだ。アクセルを踏み込んだ途端に失速する。なかなか速度が上がらない。
だましだまし走っていると、天気によって生じるのが『アイシング』。キャブレターで気化したガソリンの気化熱で、空気中の水分がキャブレター内で凍りついてしまう。これが起きると、エンジンルームの中が温まるまで、エンジンをボコボコ言わせながら時速4,50kmくらいでノロノロ運転するしか無い。
自己流で、ファーストアイドル回転とオートチョークの設定を変えて、ずいぶん改善はできたが、冬は常に悩まされた。そしてオーバーリッチのために寒いときの燃費が悪かった。
高温時の事例はまた明日。
©Tanu記