LAVAセンターを出発して国道1号を走る。山から少し離れて道の両側に、のんびりと牧草を食べる羊や馬がいる。
火山の裾に広がる平原がアイスランドの原風景と思っていた。が、調べてみると、かつては樺の森があったが、入植者たちが家を作り暖をとるのに使われて、広がる平原も放牧によって荒れたが牧草を育てて現在では緑になった、ということらしい。
ちょっと驚きだった。
ラウンドアバウトは交通量が少ないこの国では便利だ。ナビの案内も独特で「ラウンドアバウトに入って○番目の出口で出る」となる。三叉路だろうと五叉路だろうと案内は同じだから、わかりやすい。
セールフォスの町で1号線から離れ海岸沿いの道を行く。ここはまた更に交通量が少ない。前も後ろも見渡す限り車がいない、人工建造物もない。道路、景色を独り占め(すずめとふたり占めかな)の贅沢な時間だ。
そうそう、この辺りの道は昨年ケプラヴィーク空港に向かって降下しているときに良く見えた。『荒涼とした溶岩の平原の中の一本道を走ったらどんな景色かなぁ』と思ったその道を行くのも感慨深い。
やがてBridge America - Europeの近くまで来た。ガイドによると入り口がわかりにくいらしいが、小さな看板は出ていた。
離合の出来ないような狭い道を行くと、駐車場に到着。解説の看板以外には何もない。
さぁ2つの大陸を渡るとするか。
©Tanu記