もう一度乗ってみたいモデルが有るかと聞かれたら、まずこのモデルの名が出てくるだろう。CB750FBのボルドールカラーにフルカウルの特別モデルだ。
1984年に社会人になった。埼玉県で実習をしているとき、先輩のクルマに乗せてもらって昼飯でも食べに行ったのだったか、道端のモーターサイクルの中古車屋の片隅に、このモデルが置かれていた。入社してVT250Fは実習先には持っていけないと言われていて手放していた。
見に行くと立ちゴケしたのかカウルの一部が欠けていたが、その他は問題なかった。是非乗りたいと思っていたバイクに乗れると思って購入した。カウルはエポキシか何かで自分で補修して、ペインティングして乗っていた。
すずめと結婚する前だったので、これに乗って大阪まで帰ったことも有った。高速道路では大きなカウルが威力抜群!先輩や友人たちとのツーリングも高速道路は楽ちん。だけど、ワインディングでは大きなカウルが回頭性をスポイルして、コーナリングが大変。やはりヨーロッパ調の高速ツーリングが似合うバイクだった。
結婚して、すずめと何度かツーリングに出掛けたのち、にゃんことおもちができて一時バイクから降りていた時も、手放すのが惜しくてずっと持っていた。
重くて大変だったけど、高速道路では快適。追い抜いていくクルマの中の人が何か見せているのでよく見たら『カッコいいバイクですね!』って書いた紙を持っていた。そんな思い出のモーターサイクルだ。
カウル付きのヨーロピアンスタイルが好きだったなぁ。
©Tanu記