ナナハンに乗ってみたくてCB750を買った話は7月8日の記事に書いた。そのCBは車検でお金がかかる見積もりだった。時を同じくして打倒RZのVT250Fが発売され、雑誌に日本一周試乗記も載って欲しくなった。Hondaのお店に行ってCBを下取ってもらってVTを買ったら上乗せはいくらになるか聞いたら、なんと殆どゼロ円だった。当然発注。
乗ると、軽い(162kg)。低回転は『ドコドコ』とツインらしい音がするのにタコメーターの目盛りがないところまで『リューン』と回るエンジン。『パタッ』とリーンするコーナリング。めちゃくちゃ深いバンク角。に魅了された。基本リーンウィズなので、大して飛ばしていないが、人生で一番危ないときだったかも知れない。狸の腕の上限は35psだと、このときに悟った。
欠点はおしりが痛いシート。余り風防効果のない『メーターバイザー』(当時はカウリングという言葉はご法度だったようで)。
高校の先輩が就職し、夏休みに四国一周しないか?と誘ってきたので、二つ返事で出掛けた。人生初のロングツーリングだった。海沿いのワインディングを走るだけで楽しかった。気持ちよく走っていたら先輩(MTX200R)が免停寸前の速度超過で捕まり、ツーリングの残り半分は遵法速度運転、すり抜けナシ。
それも今となっては良き思い出だ。帰宅したら燃費も良かったのに驚いた。
©Tanu記