ピッ、ピー、ピンポン♪の記事を書いているときに、以前乗っていたクルマのことを思い出した。ホンダのビートと言うクルマだ。このクルマはいわゆるバブルの時代に生まれたので、当時のモノとしては、結構凝った作りをしていた。
オーディオも当時の他のクルマと比べると、デザインに遊び的要素が盛り込まれ、
押してみたいボタンがいっぱいの物だった。このクルマを購入して納車の日に、当時3歳前のにゃんこを連れて行った。助手席にチャイルドシートをつけて座らせると、すぐさまオーディオに手を伸ばす。
シートを一番前にしてやると手が届いた。ボタンスイッチを押すと『ピッ!』とスピーカーから音が出る。好きにさせていると、ラジオの局が変わったり、CD音源になったり曲が進んだり戻ったり。
ひとしきり触って満足したのか、次はスピードメーターやタコメーターの針が動くのが面白いらしく指を指して聞いてくる。更には今までの我が家の車には無かったマニュアルシフトについても質問してくる。
にゃんこにわかるように言葉を選びながら2時間ほどかけて自宅までドライブした、そんな思い出が蘇る。
ビートのメカ物について、あれこれ聞いてきたにゃんこは、ずっと後に機械工学系へと進んだのだった。好きに触らせて変わってしまったオーディオの設定を戻すのに結構なな時間を費やしたのは、にゃんこには内緒にしてある。
©Tanu記