宵の明星がとても明るくきれいに見えていた。一番星の代表選手である。子どもの頃、母方の祖母に「夕方に見えた明るい星はなあに」と、聞いたら「一番星だよ」と。「じゃあ、つぎの星は、二番星?」「そうそう。そのうち数え切れないほど星が見えるようになって、夜になるからね。狸はもうおうちで晩ご飯食べようね」と、ゆるい感じで教えて?くれた。星に名前があることを知ったのは、ずいぶん後のことだった。
何かの本で読んだことだが、金星が宵の明星になると「西の空に怪しい飛行機が飛んでいる」と、警察や消防などにも問い合わせがあるらしい。現代人は星を見る機会が減ったということだろうか。
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金星は明るいのでスマホのカメラでもよく写る。この金星が日の出前の空に明るく輝くのが明けの明星。明けの明星は、夜が明けるのを過ごしながら見ていると、太陽が昇って青空になってもその姿を見ることができる。
前の職場にいるときは自動車通勤で、高速道路の渋滞を避けるために朝6時過ぎに家を出ていた。冬場の明け方に金星が見えていると、チラチラ眺めながら運転したことを思い出す。
星がよく見えない都会人も、金星はよく見えるのでしばし眺めてはいかが?
©Tanu記