120歳まで生きるとすると?

「まだ人生半ばじゃん」と気付いたいま、 120歳まで健康で退屈しないためには何をすればいいのだろう? そんなことを一記事500文字くらいで書いていこうと思います

バリンジャー隕石孔〜アリゾナ州フラッグスタッフ

◯レンジャーの続き話ではなく、また昔のアメリカ出張中の話をする。ロシアに隕石が落ちてドライブレコーダーの動画がたくさん出回ったのは記憶に新しい。

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大昔には地球にもいっぱい隕石が落ちたのだろうが、地殻変動や風雨にさらされてほとんどが見えなくなってしまった。いくつか残ったものの中で、行きやすい所に有って一目でクレーターとわかるのは、まずはここだろう。グランドキャニオンの近くのフラッグスタッフと言う街の外れの砂漠にある。だから雨に侵食されずに残ったのだろう。

The Barringer Crater Company

隕石孔は昔から見たいものの一つだった。出張中にここの近くを通る機会が有って、ボスに『ここまで来て見ないのはもったいない』と談判して、出張メンバー全員巻き込んで見に行った。

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とは言え若手のメンバーには『行くぞ』と言っていて、このために?パノラマ版『◯ルンです』を持っていていたのだから、確信犯的である。

行ってみて直径1.6kmというスケールの大きさや、本当にクレーターになっていることに驚いた。隕石孔としては小ぶりらしい。これが個人の(バレンジャーというのは地名ではなく人名)持ち物だというのも、アメリカらしいスケールの大きさだ。

次は隕石孔を丸ごと街にしてしまった、ドイツのネルトリンゲンを見に行きたいと思っている。

©Tanu記

世界一高い吊橋〜ロイヤルゴージュの吊橋(コロラド州)

旅行ネタだが出張ネタでもある。

狸は仕事で何度もアメリカに出掛けているが、仕事の写真はコンプライアンス上、撮れないのでオフの日の写真が少し残っているだけ。だから、にゃんこやおもちに『楽しそうでいいなぁ』などと言われてしまうのだが。

デンバーの南の方にロイヤルゴージュの吊橋という、世界一高い(下を流れるアーカンサス川の川面から橋まで956フィート)吊橋がある。周りは公園になっていて入園料は$27。

royalgorgebridge.com

この橋の主な構造体は金属だが、路面?は木でできている。だがクルマ(バスも!)通れるし、通ると揺れるし、木と木の隙間から下は見えるしで、スリル満点だ。

初めてコロラド州に行った29年前の写真が出てきた。当時は土日も平気で働いていたので、仕事がてら橋までドライブして行った。まだ20代の若手社員二人で海外出張に赴いて、現地社員に『クレイジーだ』と言われながら働き、彼らに近所の名所を聞いて出掛けていった。

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垂直に見えるケーブルカーで(立って乗るので、籠か)谷底に降りると、橋ははるか上。眼の前の川の端を鉄道が走っている。

よく働き、食べ、暇を見つけて遊びに行き、スーパーでお土産を買う。そんな海外出張の日々を思い出す。

©Tanu記

◯レンジャーはすごいけど、パパはいいなぁ〜ある企業の夏祭り〜続編

昨日の記事の続きの話になるが、その企業の夏祭りに、◯レンジャーショーが企画されていた。

開演時間の前から陣取って、今か、今かと固唾を飲んで待っているチビッ子たち。大歓声とともにショーが始まると、あっと言う間に舞台に引き込まれていく。

ピンチを切り抜けて悪者を倒した◯レンジャーに途切れなく声援が飛んだ。 さあ、帰ろうね。

『やっぱり◯レンジャーはすごいなぁ!朝のテレビで悪者やっつけてたのに、もうパパの会社に来て、また悪者やっつけてる!』

また、別のところでは

『◯レンジャーはすごかった!でも、パパは良いなぁ、大きな冷凍庫でバナナ凍らせておいて、おやつにしたり、◯レンジャーと一緒に仕事をしてるんでしょう?』と、言う会話が聞こえていた。

狸も出張中の仕事の話はしないから、にゃんこやおもちに、『パパは良いなぁ、クリスマス会でプレゼント交換したり、ネクタイを切られちゃうレストランでカントリーライブ聴きながらステーキ食べて』って、思われていたかもしれない。

仕事もちゃんとやってたんだぞ!

 

©︎Tanu記

バナナで釘を打ちましょう〜ある企業の夏祭り

栃木県に住んでいるときに、会社を挙げて一般市民向けに夏祭りを開催している会社があった。相当気合が入っていて、第一線級ではないものの結構名前の通ったタレントさんを呼んだり、花火を打ち上げたり、何とかレンジャーショーがあったりもした。世話人の若手社員は、ひと月ほど前から仕事よりイベント対応を優先するそうだ。

準備が大変だったためか、一度しかなかったが、社内の実験設備を使ったデモンストレーションがあった。マイナス40℃で冷却できる冷凍設備で冷やしたバナナで釘を打てるか?というものだった。

軍手をはめたこどもたちにカチコチのバナナが配られて(軍手をしないと手に貼り付けてしまうから)親と一緒に釘を打ってみる。見事に釘が打てて、バナナは他の説明を聞いているうちに良い塩梅に溶けてアイスとしてもらえるという、ナイスなデモンストレーションだった。

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アラ還世代の方々はご存知かと思うが、狸が高校生の頃にとても衝撃的なコマーシャルがあった。このデモンストレーションの企画をした方は、恐らくあのコマーシャルにインスパイアされたのだろうと思うと、内心ニヤリとしたのだった。

©Tanu記

ドレスコード

自分で言うのも何だが、狸はファッションに無頓着だ。だからドレスコードとか言われても困ってしまう。

7月23日にコロラド州デンバー(Denver)の話を書いたが、すずめとおしゃべりをしていて思い出したことが有った。

Denverの北寄りと南寄りに1店舗づつ『トレイルダスト・ステーキハウス(Trail Dust Steak House)』というステーキレストランが有った。”有った”というのは、この記事を書こうとして調べたら、どうも撤退してしまった様だからだ。

アメリカによくある西部風のステーキレストランなのだが、毎晩カントリーウエスタンのライブをやっていて、フロアの中央部にあるダンスフロアーで演奏に合わせカントリーダンスを踊っている人達がいる、という陽気なレストランだった。

YouTubeに何方かの動画があったので、リンクしておく。壁一面のネクタイもなんとなく映っている。

Trail Dust - Denver- Cantina - YouTube

メニューは普通なのだが、店のドレスコードが『ネクタイ禁止』である。ネクタイを締めて店に入ろうとすると、ウエイターがそのネクタイを切ってしまうという、誠にユニークなステーキハウス。レストラン内の壁一面に、切られたネクタイが壁紙のように貼り付けられていた。

狸の後から現地入りした初Denverのメンバーに、オフィスの所長が『今夜は夕食に行くから、一番安いネクタイでいいから買って締めてくるように』と告げた。周りのメンバーは内心ニヤニヤしている。

レストランでネクタイを外すか切られるか迫られて、当のメンバーは目を白黒。周りのメンバーはウエイターと一緒に写真を撮るという寸法。出張の、ほんの一時の息抜きだった。

©Tanu記

青い空白い月〜Midday-moon

いやぁ暑い暑い。ここのところ大阪の最高気温は連日体温超えである。そろそろ勘弁してほしい。

休みの朝にちょっと近所に出掛けた帰り道で月が見えた。まだ湿気が多くないのか空は綺麗な青だった。その青い空の中に半分融けたような白い月が浮かんでいる。この暑さで本当に融けてしまいそうだ。

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こどもの頃、夏休みの間に一度はこんな月を見つけると、月の半分の青く見えるところは『もしかすると向こう側の空が透けて見えているんじゃないか』と思ったものだった。親に聞くと『空が明るいから見えてないだけだよ』と教えてくれた。

夕方になって陽が傾いて来ると白い月も段々黄金色になってくる。色が変わっていくのも不思議だったが、大きさも大きなっていくように見えるのも不思議だった。

望遠鏡を買ってもらった話は書いたが、ある日その望遠鏡で真昼の月を見てみた。すると夜に見るのと同じような月が視野に見えた。青空に融けたような部分も『な〜んだ、ちゃんと月の夜の部分も見えているじゃないか。親が言うように明るいから見えていなかっただけだったのか』と、感心した。

望遠鏡で月を眺めるのが好きだった頃の思い出だ。

©Tanu記

花火大会

花火大会は日本の夏の風物詩。最近は花火大会を見るために日本に来る観光客も多いらしい。海外にも花火大会はあるが、日本のとは力の入れ方が違うようだ。

曰く『何万発』『長さ何メートルのナイヤガラ』などだ。加えて細かな演出が良いのだという。上空の風向きを読んで風下から順に打ち上げていって、たなびく煙に花火が隠れてしまわないように、とか、スターマインのデザインがかぶらないようにとか。

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狸は幼い頃から(というと、もう半世紀か)花火に親しんできた。毎年夏になるとバスで出掛けていって、花火を見上げてまたバスで帰ってくる、という家庭の行事が有った。こどものころに見た空一面に広がる花火は、脳裏にしっかり焼き付いていて、もう十分堪能した気分になっている。

花火大会の裏方ボランティアの経験もある。打ち上げ花火を真下から見る迫力は末筆では十分に伝えられない。花火大会翌日の花火ガラ拾いは大変だ。かなり広範囲に落ちているので半日かけて拾い集めた。

夏に多い花火大会だが、かつて住んでいた栃木県に秋の学園祭に花火大会を開催していた大学が有った。その花火大会で、秋の澄んだ空、それもちょっと田舎の真っ黒い空に打ち上げられる花火は小さくとも、素晴らしく美しかった。スケールだけでは語れない花火の奥深さを知る公開講座だった。

©Tanu記